「أنا مدينة العدل و عمر بابها」
・・・怒りに駆られたオマル、抜き身の剣をひっさげて
預言者のいる礼拝堂に向かっていく。・・・「あれ、オマルが
ムハンマドを殺しにゆく。こりゃうまい。何かことが起こるとすれば、ここから起るぞ」
・・・まだ到着しないうちに、
天使ガブリエルが預言者に天啓を伝えて、「・・・今オマルが・・・やってくる。・・・」と告げる。
オマルが礼拝堂の中に踏み込むと、とたんにぴかっと鋭い 光の矢が預言者から飛んできて、彼の心臓に突き刺さった。一声絶叫し、気を失って彼は倒れた。やがて言い知れぬ愛しさ、恋慕のような情熱が心に湧き上がってきて、預言者・・・の中に融けてしまいたい、愛の烈しさにこの身を無にしてしまいたいとまで思うのであった。
「預言者よ、どうか
信仰を与えてくだされ。祝福されたかの言葉を唱えて、わしに聞かせて下され」・・・
(「
フィーヒ・マー・フィーヒ」
マウラーナ著 -「
ルーミー語録」より-)
ジハード・アル=アクバルも参照